こんにちは、ttnです。
私が今回読んだのは、
『人生は気分が10割 最高の一日が一生続く106の習慣 著:キム・ダルス 訳:岡崎 暢子』
なぜこの本を手に取ったかというと、もうこのタイトルです!このタイトルに惹かれたから!
内容は正直どういうのかわかっていませんでしたが、『人生は気分が10割』というタイトルをみて、
うわ、その通り!!!
と思ったのです。
私の人生は私のもの。
自分が幸せかどうかは自分が決める。
誰かにとっての幸せが、私にとって幸せかというとそうとは限らない。
良い気分だ、心地よい、今日はなんだか良い日だ、充実していた…
そう自分が感じれたら1日ハッピー!
だから、自分の気分をどうコントロールするかが大事!
このタイトルを見ただけでそんな気持ちがわきあがり、自分の中で理解してしまったんです。
韓国語は全くわからないのですが、本来は直訳すると『気分を管理すれば人生が管理される』という感じなんでしょうか。ネットで見てもこれが直訳なのかはわかりませんが、
この和訳タイトルを考えた人はすごいです!
思わず手に取ってしまうタイトルを生み出す能力に脱帽です。
さて、大事なのは本編ですね。
正直、素敵な良い部分もありますが、読むのがつらい部分もありました。
自分の心に寄り添う言葉を見たいときに目次から見てそっと開いて読むには良いのではないかなぁと思います。
今回は『人生は気分が10割』を読んで、「うんうん、そうだよな」と思うこともあれば心がチクチクと痛み、なんだか読むのがつらくなってしまった話を忖度なく綴っていきたいと思います。
一番のピークはタイトルとプロローグ
冒頭で語りましたが、本のタイトルが一番インパクトがありました。
この本と出合ったとき、ちょうど「結局幸せは自分次第だよな」と考えていたときだったので、このタイトルを見て「そうそう、そうなんだよ!」と強く共感してしまったんです。
その勢いで購入してしまったがため、この本への期待度が高まりすぎました。
結局、人生って言うのは
毎日の積み重ねで成り立っていく。
だから何よりも大切なのが「気分」なんだ。
プロローグの一部から引用させていただきました。
この言葉、共感の嵐です。
共感しすぎて、プロローグ後の本編がこの本の大事な部分なのでしょうが、私にとってはここまでが最大のピークでした。
しかし、自分が考えていたことがこうした言葉で、本として出合えたことが嬉しかったので、購入して本当に良かったなと感じています。
その日の気分に合わせて読む
私は本を読むとき、必ず最初から読みます。
自分の興味のある部分だけを読むといった読み飛ばしが得意ではなく、とりあえず最初から最後まで順番に全て読み、全体を把握するようにしています。
しかし、この本はその読み方はあまり合っていなかったようです。
これから購入する方にお勧めする読み方は、『目次から今の自分に合いそうな項目を見つけ、読んでみる』という読み方です。
本編は自分の気分をコントロールする手助けになるような言葉が綴られており、そのときの気分によってはすっと共感することができたり、忘れてしまいそうになりがちな大事なことが書いてあってとてもためになります。
しかし、その『共感』が得られないと、私のように一度本棚にそっと戻し、しばらく放置してしまうことになるかもしれません。
人生は気分が10割であるというタイトルなのだから、私自身の気分を良い方向にコントロールしていきたいのに、なんだか逆に気分が悪くなるような部分もあったのです。
まず本のタイトルに『共感』したことから入ってしまったため、その共感が得られなかったときの裏切られた感が強かったのかもしれません。
もちろん、本書は多くの大事なこと、前向きになるような背中を押してくれる大切なことが語られているので、是非手に取って読んでいただきたいです。
以下は、私がなぜこの本と一旦距離をおいたのかについて綴っていきます。
ただ正直に書いているので、気分を害するつもりはありませんがそうなる人もいるかもしれませんので、苦手な方は読み飛ばしてください。
チクチクと心が痛くなる
私が『人生は気分が10割』を読んで心がチクチクと痛み、気分が悪くなった理由。
それは、「こういう奴らとは縁を切れ」といったような強い言葉で、それはこういう奴らだ!と5つのタイプを羅列した内容を読んだときです。
確かに、ピックアップされている内容はこういう人いたら嫌だな、大変だな、と思うような内容。
おそらく「極端に」こういう人、ということなのでしょうが、以下の5タイプが記載されていました。
- 相手の善意を利用する人
- やたらと口をはさみたがる人
- 思い込みが激しすぎる人
- 陰口が大好物な人
- ひどい気分屋の人
もしも、周囲に迷惑をたくさんかけているのであれば、それはあまりよろしくないんだと思います。
でも、誰にでもこういった部分って、ないですか???
私はこういう部分、あると思うんです。
相手のことを思って言ったことが余計なお世話だったこと、一人で考えすぎてネガティブになること、上司に不満があって陰で同僚に不満をもらすこと、気分によってちょっと不機嫌な返答をしてしまったこと。
みなさんはないんですかね??
それなのに、この5タイプは縁を切れ!とばっつり書かれていたら、
「私もこういう一面あるかも。え、私って縁を切られるべきひとだったのか!」
とチクチクと心が傷ついて悲しい気持ちになってしまいました。
いやいや、でもこんな一面みんなあるはずでは?そんなにみんな人間できているんでしょうか?
表上、イヤな一面は出さず、誰にもみせないでうまく世渡りできている『上手な生き方』ができている人と、それができない人の違いなのではないかなーとも思ったりしました。
「何か」があって「今は」上記5タイプのような特徴がたまたま顕著に出ているだけで、時が経てば変化することもあるでしょう。
だから、縁を切るのではなく、
「今はこの人はこういう良くない一面が強く出ちゃってるんだな」
「今の自分はこの人と一緒にいるとちょっと疲れちゃうから、少し距離おこう」
くらいの感じで良いのではないかと思います。
ばっつり縁を切られたら、悲しいものです。
上記5タイプが見え隠れする私でも、縁を切らずにそばにいてくれる素敵な人たちがいます。
それらが救いとなって、今の自分がいます。
自分の周囲にいてくれる家族や友人たちに、心から感謝しないといけないなと思いました。
本書では、他にも「こういう人には近づくな」などの内容も記載されているのですが、それが逆に悪口を文章で聞かされている感じがして、気分が悪くなりました。
これは縁を切るべき人として語られていた「陰口が大好物な人」とやっていることが同じなんじゃない?何が違うんだ?と思ってしまいました。
そして、気分を良い方向にコントロールする本だと思ったのに、悪い方向に気分が傾いてしまっていることに気づき、これは良くない!と感じ、
そっと本を閉じて一旦距離を置きました。
しばらく時間が経ってから、少しずつ読み進めたのですが、気分が悪くなる内容はごく一部で、あとは大切な内容が書いてあったのでなんとか読み進めることができました。
私はこの本に、共感を求めすぎたのかもしれません。
本書のほとんどはおそらく共感できるような内容なのですが、共感できなかった部分が衝撃的で悲しい気持ちになってしまったので、なんだかもったいないことしたなぁという思いです。
もしも、これから読む方がいるのであれば、前述でも記載しましたが、『目次から今の自分の気分に合いそうな項目を見つけ、読んでみる』という読み方がお勧めです。
きっとあなたの背中を良い方向に押してくれる、良いツールになるはずです。
まとめ
私はこの本に対する期待度がありすぎたがため、少しもったいないことをしたような結果になってしまいました。
しかし、「自分ってどういう人間だろう」と考えさせられる良い機会ともなりました。
良い本に出合えたと今では思っています。
副題の『106の習慣』をただ知りたい!という思いであれば、もう少しサクサクと読めたかもしれません。
ただ、習慣という言葉を聞くと、「しきたりやならわし、長い間続けている日常の決まり」というイメージですが、そうではなく「こういうふうにしよう」というメンタルアドバイスのような感じです。
内容が気になる方は是非読んでみてください。
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