1ヶ月はあっという間ですね。
歳を重ねるたびに、時間が過ぎるのはあっという間だなあと感じることが多くなった気がします。
でも。
同じことを繰り返しているようだけれど、毎日違って幸せな日々を忘れたくないなあとも思います。
エッセイを読んでいると、何気ない日々や人との関わりがかけがえのないものなんだなあと感じるため、よりいっそうそう思うのだと思います。
今回はそんなエッセイ多めでご紹介です。

エッセイ本を通して今の自分と向き合う
9月はやたらとエッセイ漬け。
過去に話題になった有名な本を読みました。
それぞれテイストが違うので、その日の気分で何を読むか考える時間も楽しかったです。
『日日是好日 著:森下典子』
私はお茶の世界というものを知らなかったのですが、日本にはこんな美しい文化があったのかと驚きました。
文章が美しく、読んでいると心が落ち着き、癒されました。
そしてなんといっても魅力的なのが、お茶のお菓子たち。
ところどころ和菓子が出てくるのですが、とっても美味しそうでどうしても食べたくなるのです。
気がつけば、この本を読む時は和菓子(スーパーの袋詰め和菓子を少しずつ)とお茶をお供にして読むようにしていました。
それがまた贅沢なひとときでして。
子どもたちがまだ起きていない早朝に、ひっそりと和菓子と煎茶を準備。
本を開く前に、まず和菓子を食べて口の中を餡子の上品な甘さで満たします。
そしてあたたかい煎茶を飲んでから、本を開くのです。
餡子の甘さと煎茶の深い味で、口の中はほんのりまろやかな甘味が残り、鼻のあたりには煎茶の香り感じることができます。
その状態で日日是好日を読むと、自分もそのお茶の世界に入ったかのような感覚で読むことができるのです。
毎朝一章ずつ読んでいったのですが、朝が楽しみで早起きできてしまう、そんな日々を送ることができました。
『ここで唐揚げ弁当を食べないでください 著:小原 晩』
いつか話題になっていたエッセイ。
東京での暮らしが語られています。
思うがままに、好きなように文章を書いている感じがしたので、「書くこと」はもっと自由でかしこまらなくて良いんだなと思うことができました。
読んでいて、ふと若い頃はたいして飲めないのに飲み会の空気感が好きで、終電なんて気にしないでネオンの街を歩いてたなーと懐かしく思いました。
そんなときに、久しぶりに飲み会に参加。
予定よりも少し早めににぎやかなネオン街に着いてしまったので、どれ、久しぶりに練り歩こうかなと思ったけれど、まわりで大声で喋っている集団や客引きのお兄さん方がなんだか怖くて、寄り道せずにそそくさと引き返しました。
久しぶりすぎて、夜の街に対する抗体がなくなってしまったようです。
飲み会は楽しかったのですが、二次会の途中で抜けて帰宅。
子どもたちは旦那が寝かしつけ、ぐっすり寝ていました。
きっと終電で帰っても良かったのでしょうが、楽しい飲み会に参加しながらも、子どもたちに早く会いたいなーと思っていたのでした。
友達と飲み歩いていた日々も楽しかったけれど、今は子どもたちといる時間が大切なようです。
『うたうおばけ 著:くどうれいん』
くどうれいんさんの本を初めて購入。
他人のノンフィクションは自分にとってはフィクションだと以前も語りましたが、くどうれいんさんのエッセイは本当にフィクションなんじゃないかなと思うくらい、出てくる人たちが個性的で面白いです。
もしかしたら、自分にとっては当たり前だけれど、他の人にとっては普通ではないこと、面白い出来事って実はたくさんあるのかなーと思いました。
文章もとっても読みやすい。
ちょっとした隙間時間でさっと読めてすっと心に入ってくる感じです。
くどうれいんさんのエッセイは他にもあるみたいなので、読んでみたいと思います。
そして定番のアンドプレミアム。
自分の知らない本を知ることができました。
雑誌を読んでからさっそく購入した本は、『あしながおじさん』と『僕の哲学』。
いろんな本と出合えるのが嬉しい〜。
『わたしとあなた 著:谷川俊太郎』
初めて詩集というカテゴリーを購入。
「わたし」と「あなた」が誰でどういう関係なのかを、読んだ時の感覚で想像しながら読むのが面白かったです。
そして何よりこの美しい装丁。
自分のテリトリーの棚に、表紙が見えるように飾っています。
ふとしたときにおもむろに開いて、言葉ひとつひとつを吸収し、想像しながら読みたい本です。
9月もいろんな本と出合えました!
10月も楽しみです!